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ジャーナリング(書く瞑想)とセルフコンパッションで、子育てで自分を追い込むのをやめよう

感情的に子どもを叱ったりどなったり、むきになってしまったり、そして自己嫌悪に落ちちゃう。そういう経験ありませんか?

私はこういう経験がたくさんあります。やってはいけないと思っている。やらないほうがいいと思っている。叱ると逆に言うことを聞かなくなるとわかっている。

・・・にもかかわらずついつい口やかましく叱りつけ、最後は相手が傷ついているんじゃないのか?と思うほど感情的になる。

自分がしたことを振り返って、自己嫌悪どころか「自分は最低な人間だ。」「自分は母親失格だ。」などと言って思って自責の念にかられ、またそれが頭の中で何度も繰り返される。

そんなことがよくありました。

今、私は母親11歳です。

これまでの間にこうやって自分を深く責める言葉に自分自身でたくさん苦しんできました。

こういう苦しさから解放されたい!ともがく中、様々なアプローチ方法を学びました。

怒った時に6秒間怒りを我慢する、とか・・・。深呼吸するとか、一人になる時間を作るとか・・・・。どれもこれも私には難しさしかありませんでした。

6秒待ってる間に次の怒りがくる。深呼吸しても変わらない。一人になろうとしてもなれない・・・。

要するに、怒り真っ最中はもう何もできんのよ笑。

だから日常の中で、怒りの種や不安の種を小さくしていく必要があるのです。

それが今回紹介する方法です。

その前にね、一つ整理しておきたいことがあります。
それは、冒頭に書いた内容には、2つの悩みが潜んでいる、ということです。

1つは、自分を責めてしまう苦しみ。
もう一つは、子供への良い対応方法がわからない。

この2つって違うアプローチが必要になるってわかりますか?

今回紹介するのは、自分を責めてしまう苦しみに対する対処法です。

自分を責めて苦しいと感じている心

自分を苦しめるというのは、脳の自動的な反応で誰もにあることです。

それでも必要以上に自分を苦しめない人は、自動的な反応に自然と気づいてとめているからです。

ある話に良い例えがあります。

それはマインドフルネスをベースにしたストレス低減プログラムのMBSRでよく話題になるネイティブアメリカンのお話です。

このお話をよく見てください。あなたは一体どっちの狼を育てたいと思いますか?

チェロキーの伝説〜二匹の狼の話〜

チェロキー族のある老人が孫に人生について教える物語です。

老人は、「私の中で戦いが起こっている」 と少年に言いました。

「2匹の狼が戦っている。

1匹は、悪である。それは、怒り、妬み、悲しみ、後悔、貪欲、傲慢、自己憐憫、罪悪感、恨み、劣等感、嘘、偽りのプライド、優越感、エゴなどである。

もう1匹は善である。それは、喜び、平和、愛、希望、平穏、謙虚、親切、博愛、共感、寛大、真実、思いやり、そして信仰である”。

同じ戦いがあなたの中で起こっている。そして他のすべての人の中にも。」

孫は少し考えてから、祖父に聞きました。

「どちらのオオカミが勝つのですか?」

年老いたチェロキー族は、こう言いました。

「おまえが餌をやるほうだ」


原文

An old Cherokee is teaching his grandson about life. “A fight is going on inside me,” he said to the boy. “It is a terrible fight and it is between two wolves. One is evil – he is anger, envy, sorrow, regret, greed, arrogance, self-pity, guilt, resentment, inferiority, lies, false pride, superiority, and ego.”

He continued, “The other is good – he is joy, peace, love, hope, serenity, humility, kindness, benevolence, empathy, generosity, truth, compassion, and faith. The same fight is going on inside you – and inside every other person, too.”

The grandson thought about it for a minute and then asked his grandfather, “Which wolf will win?”

The old Cherokee simply replied, “The one you feed.”

First People of America and Canada – Turtle Island.
https://www.firstpeople.us/FP-Html-Legends/TwoWolves-Cherokee.html

いかがでしたか?

ここでいう悪の狼は、自分で自分を責める心のこと。

それに対して善の狼は、自分に優しく、自分を励ましてくれる心です。

そう、つまり自分を責めている自分を育てるか、自分に優しくする自分を育てるかは、自分次第というお話しで、あなたはどっちを育てていくの?と問いかけることができます。

皆さんはどっちだった?

もちろんほとんどの人が自分に優しくする自分を育てていくことを選んだと思います。

だけど、実際には自分を責める自分の声に拍車をかけて自分を責め続けているのです。もうそれをやめましょう!

自分に優しいと回復力が早くなる

自分を責めるのではなく、自分を優しく労わることを続けてください。

私は、そうすることで苦しみからの回復力が早くなりました。自己判断だけど、きっとそう。

イメージ的には傷口に絆創膏をはってあげてる感じです。

この絆創膏の代わりになるのが、ジャーナリングとセルフコンパッションです。

ジャーナリング-書く瞑想-

ジャーナリングは、 頭に思い浮かんだことをノートに書き留めていく方法です。

書く瞑想とも言われています。

様々なジャーナリング方法がありますが、今回は私が実践している方法をお伝えします。

準備するものはノートとペンです。

捨てれるような紙(新聞紙の上や広告の上でもOK)でもいいし、続けていく場合はノートで準備してもいいと思います。

書くものを準備したら、頭の中に浮かんできたことをそのまま書き書いていきます。

何の脈絡もないことかもしれません。

人を傷つけるような言葉かもしれません。

今まで決して人には言わなかったようなドロドロしたような言葉が出てくるかもしれません。

そういった言葉も全てそこに書き込んでいきます。

誰にも見られる事はありません。自分の心の中をそのまま出していきます。

こうやって書いていくときに、自分の頭の中に浮かんできたことを文字に書くことに対し躊躇することがあるかもしれません。

それは自分の考えに対して判断や評価が加わっている時です。

そういう時はその判断や評価を一旦取り払って、良いも悪いも関係なく、思ったことを思ったままに書いていきます。

このように書いていくと自分の心の中でくすぶっていた気持ちや本当はこういう風に思っていると言う真実や真意が出てくることがあります。

そうやって自分の心の奥深くにある自分の心と出会うことが、自分を癒すことにつながる場合があります。

私ごとですが、見られたらやばいと思うほどの内容は、雑誌の間とかに書き込んで、そのまま捨てます。

誰かがゴミの中から雑誌を開い上げ、そのページを開かない限り、おそらく誰にも見つからないはずです笑

そしていくらひどいことを書いていた場合も、ほとんどの場合が最終的には、実はとても優しい気持ちや、悲しい気持ちや、相手を思う気持ちから起こった出来事だと言うことに気づくこともあります。(そうじゃない時もあるから、そうじゃなかった方も心配せずにね)

あるいは、自分で自分を大切にしていないと言うことに気づくこともあります。

あるいはどうして私はこんな出来事に執着しているんだろうと言う執着の心に気づくこともあります。

こういう気づきの連続が、自分の心を早く回復させてくれるのです。

セルフコンパッション/支援の声がけをする

ジャーナリングをしていくと、悲しい心、悔しい心、腹立たしい心をもっている自分、つまり自分の「苦しみ」に気づけます。

その自分に優しく接してあげて「苦しみを取り除いていく」のがセルフコンパッションです。

例えば深く傷ついて苦しんでいる友達がいたら、皆さんは何て声をかけますか?

次の例を見て、ちょっと考えてみてください。

Aさんと言うお友達がいます。

Aさんはとっても苦しい気持ちになっていて、「自分はほんとにダメだ」とか「やっちゃいけないことやっちゃった。」なんて自分を責めています。

そのAさんを見て、あなたは、Aさんを慰める声をかけます。

なんと声をかけますか?

よかったら紙に書いてみてください🖋

そして今度はその言葉を見ながら、自分がその言葉を受けている気持ちになってください。

その時あなたは嬉しい気持ちになっているでしょうか?

それとも少しとげのある言葉になっているでしょうか?

もしもとげのある言葉になっているようだったらもう少し心が優しくなるような言葉を考え直してみてください。

私の場合は自分自身に対してこのような言葉がけをしたことがあります。

「大丈夫大丈夫」

「こんなこともある」

「あなたは精一杯やっている」

「そのやり方で充分だった」

「あなたの子供は悲しいかもしれないけどそれでも前を向いて生きているから大丈夫」

「また明日からやり直せばいい」

「自分の中で精一杯やっているんだから、それはきちんと認めてあげられるところだ」

「あなたの娘は立派に育っているよ」

他にもありますがざっとあげるだけでもこのようなことを自分自身にかけたことがあります。

ひどく落ち込んだ時なんかはもう、「大丈夫大丈夫」と言う言葉をポストイットに書いてパソコンに貼り付けていたこともあります。←オススメ

人の心は強くて弱いです。

弱くなっているときには強さを足し算してあげて、心を強くさせてあげたいですよね。

それは誰か他の人にしてもらうのではなく、やっぱり自分でするしかないと私は思います。

それがセルフコンパッションです。

よかったらチャレンジしてみてください。

具体的対処方法は別コラムで

心のケアはわかった。

でも実際毎回ぶち当たる子供に対してどのようにしたらいいんだろう。

そういう悩みもあるかと思います。

それはそれで子供への対処法の学びが支えになります。

私は、発達心理やシュタイナーの哲学を軸に対処法を考えています。

その方法については、ブログを更新しだいこちらに公開していくので、見たいなぁ、と思う方はメルマガ登録やブックマークなどしてください^^