8月は関東に2週間、オーストラリアに2週間いて、ほとんどが旅の中にいたんだけど、久しぶりの娘との長旅がかなり快適になっていた。
前までは、こんなに快適じゃなかったんだけど、娘のストレスを減らすことでどんどん快適になっていった。今日はそんな話。
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子連れ旅が快適でなくなる原因
私は、仕事の関係で旅や出張にできることがとっても多いです。
シングルマザーだから、どこかに行くには娘も必ずセットで行くことを、娘の生後3ヶ月くらいから続けていました。
娘には申し訳ないなと思いながら頻繁に移動するのだけど、まあ大変。
朝起きれない、日中の機嫌が悪い、いやいやする、八つ当たりしてくる、泣き止まない・・・いわゆるぐずりにあうことがよくあった。
こんな時の親は色々焦る。
仕事の時間、約束の予定、いろんなことが狂っていく。
子どもに対して腹を立てることもしばしばあって、快適な旅とはいえない状態。
そんな感じでも旅を続け、結局疲れて帰ってくるなんてこともありました。
多分そんな親御さん、多いよね。
こういう時って、子どもに叱ってもいい方向に向かうことはないから、結局親が態度を変えていくことになるんだよね。
私は、旅にでる機会が多いから、試行錯誤できるチャンスも多くてね、そこから生み出した快適な旅にするためにやってみてよかったことがある。
それは子どものストレスをできるだけ減らすこと。
子どものストレスを考える
子どものストレスって考えたことありますか?
多くの大人が子どもには人間関係以外に心理的なストレスがないように思ってるんだけど、実はめちゃくちゃあります。
子どもは大人より適応能力や自己状態認識の能力が低いです。だからストレスを感じてると気づいてないけどストレスになってることがよくあります。
このストレスになっている事柄に対して親が手助けをすることで、子どものストレスを減らしていくことができます。
ストレスが減ると、ぐずりが減るわけで、そうすると旅が快適になってくるんです。
子どもが旅の時にぐずる原因は、大きく2つあると思っています。
1つは、生理的なこと
排泄や睡眠、不快感など身体の内側から感じているようなこと。
もう1つは、時間/場所/食べ物の変化
この2つのうち、2つ目の変化するものを極力小さくすることが親にできることだと私は思っているの。
時間、場所、食べ物は、旅の時全て変化するじゃない?
この変化がストレスになるんだよね。(ストレスは、喜ばしいことや悪いことなど含め変化すること全般にかかってくるの)
そしたらこの変化をできるだけ減らすことが、子どものストレス予防につながるということです。
ストレス要因1,時間の変化に対応する
時間は就寝時間をできるだけ毎日と同じにあわせます。
この時間を考えて移動時間も考えます。5時間以内くらいで着く場所なら、到着した宿にチェックインして、食事をして、寝る時間までを考えて出発時間を考える。
海外など長期移動だったら眠ってる時間にフライトになっている飛行便を選ぶなどします。
夜遊びしたい時も初日ではなく、中日をねらっていくことがおすすめ。
また、ストレスがかかってる分、睡眠時間はいつもより少し長めにとるのがおすすめです。とはいえ、朝いつまでも寝かせておくのもよくないので、お昼寝できるのが最適です。
お昼寝は、5分とかでも構いません。とにかく一度静かに眠れるような状況を作ってあげます。眠れる状況は、安心できる空間の中で作れたらそれでいいので、ショールや上着を頭にかけてあげて、(親子でかぶる感じ)、目を見て背中をトントンしていたら少々外がやかましくてもうつらうつらします。めちゃくちゃ元気そうにはしゃいでいたらなおさらそのようにします。
子どもは、自己状態の認識ができないと書いたように、自分の限界を超えて遊ぼうとします。それが結局ストレスになるので、その限界も親が調整してあげるのが良い、というのが私の考えです。
これ以上いくと熱がでそう、とか、明日の朝起きれない、という判断はなんとなくわかると思うので、そのラインをこえないようにだけすれば良いです。
では次に・・・
ストレス要因2,場所の変化に対応する
子どもにとって、家は安全で守られている空間です。
旅に行くと、知らない場所にいきなり行くことになるので、それはそれは大きなストレスです。はしゃぐことがあっても、家のような安全空間とは認識できてないし、大きな変化を感じストレスになっています。
この場所の変化の対応方法として、できるだけ家で感じている安全で守られている空間に近づけます。そのために私がしていることがあります。
タオルやショールなどを部屋の一部のエリアに置いて、その上に、家から持ってきたいつも見慣れたものを置きます。ぬいぐるみとか置物とか、小さいもので構いませんが、家と同じとわかるものが良いです。
あるいは、娘のプライベートスペースを作ります。
そのスペースには、娘の着替えやもってきた遊び道具を置いてあげて、ここはあなたがいれる場所なんだ、と教えてあげます。
こうやって、今ここにいる場所は、家と同じように安心してくつろいでいい場所なんだ、と伝えていくと子どもも落ち着いてリラックスしていきます。
私は、こういうことに加えて、寝る前にマッサージをして本を読んであげていました。(今はしなくても完全にリラックスしています笑)
マッサージは皮膚をさするのですが、そうすると感覚器官を通して心が今ココに戻ってきます。頭の中に情報がたくさんはいってきてた状態だったから、そこから抜け出させてあげることが目的です。
それから毎日家でしていたことと同じように本を読んでいました。
こうやって、場所に関する変化に対応していました。
ストレス要因3,食べ物の変化に対応する
食べ物はできるだけ毎日と同じものを同じ量くらいだけ食べます。それは同じ献立という意味ではなく、食材が同じものという意味です。
旅先に行くと色んな食事は楽しみの1つではあるけれど、いつもと違うものを食べ続けると体がストレスを自然と感じてしまいます。
特に海外でよは気をつけてあげたい。日本人と外国人とでは腸内細菌が違うから代謝が違う。海外の人の食べ物をとり続け気づかぬうちにお腹に負担がかかっていることはよくあります。
食物は、日常からヘルシーをこころがけて、旅先でもそれをキープし続ける。それが一番です。
私は出張の時なんかは、誰かと会う予定がない限り、ほとんどスーパーで惣菜や野菜、フルーツを買って、宿の中でとるようにしています。
旅の場合は、食べてみたいものをたらふく食べたら次の食事は軽めにする、とか1食ファスティングをする。などしています。これを娘にもさせています。
こうやって変化を極力減らしていく。
これに慣れていくと、旅先でも毎日のリズムを感じることができてきます。それが結局ストレス低減につながり、ぐずりが減って快適な旅にしてくれます。
そもそも親の意識を変えるべきかもしれない
ところで、そもそもなんだけど、友達と行く旅と子連れの旅って全然違うじゃない?
子連れで旅をする時に、友達や恋人と行くような気分でいるとしたら、まずそこから変えないことには、いつまでも快適になれないから、いつまでも犠牲者の気分でみじめなままだと思うのよね。
なので、子連れ旅をする時は、まずそれに適した旅をしてあげることを前提に、そして今日お伝えしたことを試してみてください。
子どもに最適なペースに整える
今現在、家の中で時間、場所、食べ物について何も決まっていなくて、かつ子どもにてんてこまいだ!という場合は、そこから整えていくことをおすすめしたい。
特に寝る時間と睡眠時間の長さは、子どもにとってのベストの睡眠時間が何時間かを日常の中で把握しておいて、その時間数にあわせて起きる時間と眠る時間を作っておきます。
大変かもしれないけれど、その時間に間に合うように夕食を作ったり毎日のペースを調整して毎日のリズムをつけてあげます。
そうするのとしないのでは、日中の子どものイライラ感、親子感の会話差、集中力、不安や自信喪失感に大きな違いがあることを私自身経験して気づいています。
時間に関しては、できないことがたくさんある、だからできる範囲でやれればそれでOKなのです。