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ヨガ解剖の基本、解剖学正位

  • 2022年2月15日
  • YOGA

観想(イメージ)を伴うヨガや、伝統的なハタヨーガに多くの解剖は必要ない。私もそのようなヨーガを個人的に好んで行うし、そのようなヨーガを教えている先生方も好きだ。
んが、そうではない現代タイプのヨガを教えるのであれば、ある程度の解剖はおさせておきたい。

ヨガ解剖を学ぶ時に、解剖学正位が一般的になりつつある。この解剖学正位がそもそもなんなのか?というのが今回書く内容だ。

解剖学では、関節作用がない位置を解剖学正位として定めている。関節作用を股関節を例にして説明する。股関節には、屈曲、伸展、外旋、内旋、外転、内転という6つの状態がある。
このような状態の時は、関節作用があるという。逆に、このような状態ではない時は、関節がないという。
要するに、”関節作用がない=0ポジション”なのだ。全身にはいくつかの関節がある。この全身の関節のすべてが、0ポジションの姿勢を、”解剖学正位”という。(*他にも言い方はある)

解剖学正位は、骨の位置のことをいっている。
骨は、骨格筋(筋肉)で動かしている。骨と筋肉は切っても切れない関係だ。だから人体の機能と構造が関わってくるのだ。姿勢が良いとなぜ体調が良いのか?姿勢が良いとなぜこの症状がなくなるのか?というのが、人体の機能と構造とつながるところだ。(簡単すぎるがよしとする。)
要するに、姿勢は、体の状態と関係するということだ。
そして現在のところ解剖学正位が、機能的にも構造的にも良い位置とされている。現代のヨガでは、アーサナは良い姿勢と関連ずけられている。だから解剖学正位を関連ずけるのは自然なことだ。

さて、この解剖学正位をヨガのアーサナであてはめると、タダ・アーサナやスプタ・タダ・アーサナなどである。その他のアーサナに同じ姿勢のものはない。だから色んなアーサナに対応するために、解剖学正位を元にしたヨガ解剖の理論が必要なのだ。そのヨガ解剖の理論が中立なのである。

ということで次回からは、中立を用いたヨガ解剖にふれていくことにしよう。

メモ
*解剖学正位、何が根拠となってこの位置を定めているのかわからない。解剖学正位が機能的、構造的に良いとされている根拠もわからない。私に語学力があれば海外の書物などで探せるのかもしれないのだけど。。。ただ、理論的には非常にまかりとおっているのでよしとし、新しい情報が手に入ったらここに書き加えていくことにする。