シュタイナー 9歳の危機

2020年7月9日BLOG, シュタイナー的子育て

シュタイナー教育で私が困ったのは、刺激を与えすぎないことだ。
なるべく移動をさけ、毎日同じことを繰り返してあげること。
それは、安定した心の土台作りに大切という考えだ。(少し私の言葉で書いているが)

私は、ものすごく移動が多い。新幹線、飛行機、車で2~6時間とかざらにある。小さい娘にとっては刺激たっぷりだし、全くもって同じ繰り返しではないのだ。
私はこれをとても気にしていた。人より少しおしゃまな娘。これはこの移動の多さのせいだろうか。。。と。

今季節は6月下旬、あと少しで9歳になる娘が、変貌した。今までは何かイザコザがあったとしても、まだ私と一つの心だったような娘だったが、そこから離れていった・・・という感覚だった。今まで色々言う通りにしてやったがそれもこれまでだ!と言わんばかりの距離感、衝突感!

何度か大きな衝突のあと、私は大好きな友人に相談のために電話した。友人は4人のお母さん。ものすごくパワフルな人。
最近起きた出来事を話し、コンコンと聞いてもらった。それで小学3年はギャングエイジと言われていることをきいた。
(皆んな知っていた?私は全然知らなかったよ。)長々と話を聞いてもらい少し落ち着きを取り戻した。

それから、学校のお母さんにも相談。(こういう困った時は、誰かに聞いてみるのが一番なのよね。)するとシュタイナー教育では、この時期を”9歳の危機”とよんでいることがわかった。そういえば、大分前から知っていたけど、すっかり忘れていたんだ。

シュタイナー教育の考え方では、この時期に子どもは、”「自分は周りの世界と一つではない、自分はこの世界で全く一人なんだ」という感覚を体験する”*(一生を通じて学びつづける力を育てる 著:松田仁)らしい。それで今まで模範の対象にしていた親や教師から離れていく時らしい。

私、子ども成長にあわせて悩み苦しむことがあって、その度に誰かに相談して、その度に子供の発達について学んできた。
今回でいえばこの9歳の発達段階を体・心・精神の段階で知れたことが学びだった。
これを知らずにいたら全然違う接し方をしていたはずだ。それでも衝突するばかりの関係にもがいて苦しんで、娘と一緒にいることがいやになっていたかもしれない。

だけど、そんなことしなくていいのだ。思い切り衝突してきたら受け止めてやればいい時期なのだ。理不尽な話も成長している証拠なんだと考えればいい。そうおもうとうんと楽だし焦りがやわらいだ。

そう思うと、知ることと知らないことの大きな差の凄さをありありと感じてしまうよね。

ところで、この”9歳の危機”は、シュタイナー教育においてはっきり年齢時期が書いてある。それは9歳4ヶ月だ。娘は今8歳10ヶ月。
一抹の不安がよぎる。もしかして、もっと大きな波で9歳の危機はやってくるのか・・・。それともやはり、刺激が多すぎた分その時期が早かったのか・・・。

いったん落ち着いていたザワザワが後悔と不安とともに戻ってくる。
ようするに悩みのタネはつきないのだよ。
それでも母は、娘のよりよい未来を夢見て前へすすむのだ。