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驚き続きの成長〜シュタイナー教育〜

私は、シュタイナー教育の教育レベルに対して、不安を抱いたまま入学した。入学前に、卒業生が作成した卒業後の活動誌を見たりしたけど十分な安心はせぬまま・・・・
でも、シュタイナーの教育理論に関心があり入学したわけです。

今娘は小学3年生。小学1年生の時に大きかった不安は、今はほとんどない。自分がどうかしてしまったのか?と思うくらい心配してなくて、なんなら4年生位まで学校行かなくてもいんじゃない?と思うくらい自由な気持ちでいる。それもこれも安心できる兆しが見えてるからなんだろう。

安心の一つは、読書。
1年生の時、平仮名を一つづつ大切に習っていたため、字の読み書きの練習はしてはならなかった。お家でもなるべく字に触れさせないように気をつけていた。絵本は、赤ちゃんの時から毎晩読み聞かせてたのが続いていた。

旅先は本屋に行く

2年生にはいり、自分で本を読んで良いことになった。それで驚くくらい沢山の本を読み始めた。夜の読み聞かせは相変わらず続いていた。
図書館に借りに行くと、1回で4~60冊くらい借りてきてこれを2週間位で読んでしまうの。もしもテレビがあったらそこに没頭するだろうけど、それがないので本しか見れない笑。いやいやながらかもしれないけど、いい習慣。

2年生の夏ごろ、今日で読み聞かせを終わらせてよい。と言われてから(娘から)ピタリとその時間が終わった。また読んでとかいうんじゃないのかな?と思ったりしたけど、そんなことはなく・・・なんとなく寂しい気持ちもあったけど、母のお役目終わりである。
私の読み聞かせが終わったあとは、自分で本を読む時間になった。毎日の習慣が根付いているのだ。

3年生にはいり読む本のバリエーションが増えた。本格的な小説にも手を出し始めた。私が持っていた古事記や聖書も見たりして・・・。わからない漢字ももちろん沢山あるからあまりにも難しいのはやめている。驚くような恋愛本があってそれに興味を抱いてるんだけど、それもしれっと避けさせている。

それでどうなったかというと、色んな漢字を自分で覚えていっている。特に何回もでてきたり気になるものは覚えていっている。そしてわからない言葉を一つづつ聞いてきて、その意味を覚えていっている。

そう、勉強という時間にくぐられず、興味を通して学習を深めていってるのだ。
娘の場合は、なんだか四字熟語みたいな言葉が好きで、時々ことわざをつぶやいて一人納得してる時もあったりして、私はそれを見てこっそり笑ったりするのです。

時々模様替えされる部屋の一角.一応意味があるらしい

もう一つの安心は算数。
算数に関しては、3年生の今でも1桁と2桁の足し算にワナワナしてる時があるレベル。時計だってまだよめない(これにも理由がある。そろそろ習い始める時だが体を育てるために大切なことなのだ)
しかし、足し算、引き算、掛け算、割り算という計算の基本を1年生の時に物語の中で覚えていた。

普通の計算式の答えをだすのは時間はかかる。だけど、生活の中のふとした時に計算をもちだして使うの。普通だったら考えないようなところで、あ、そこで計算するのね。確かに使うと便利だよね。というところで。
計算は、法則だ。覚えればさえいい。その法則の使い方を自分で想像しているところが頼もしいじゃない。

最後の安心は、家庭のこと
これは多分、私の希望もあるし、そのように働きかけてるところもあるけど、本当に多くの家のことを自然とする。朝の布団掃除、ご飯作り、お弁当作り、玄関掃除、洗濯たたみ、縫い物。これこそ生きていく上で大切なことだよね。その大切なことをやってもらって当たり前ではなく、自分もその活動の一人であることを自然とわかっているような感じ。

まだ計画的ではないので仕上がりはなんともユニークである
ねこのニギニギ。親戚の0歳児への贈り物

3年生にはいって、物作りの最初から最後までをする授業をしている。娘は、藍の種を植え、育て、そこからとれた葉っぱをつかって色を作り布に色をつけた。草木染めだ。そしてその布でまた何かを作るのだ。この一連を学んでから、家庭の手伝いをより自然にするようになった気がする。

それは本当だったら当たり前のこと。生きる上で”ひとつながり”のこと。わたし的に良い感じにいったらそんな風に受け入れてもらってる気がするんだ。

ちなみに今は長期休み以外宿題はない。それで娘は、ドリルを買ってくれとねだり(1年生とか2年生の笑)自分で毎日何分とかって勉強したりする。忘れてやってないことの方が多いけど。勉強量が少なかったら学習意欲がわくのだろうか・・・?

お絵かきが好きだ。旅行のお土産で持って帰ってくる貝殻と石、そしてビーズが好き

とにかく、なにもかもシュタイナーの理論と、京田辺のシュタイナー学校の先生方と少しの私の努力のおかげだろう。(本当に先生方、特に私は担任のりょうこ先生に感謝しまくりなのです!)
この3年で母もかなりおおらかになった。必要なことと不要なことがうまくバランスできるようになった。そのおかげで子どももおおらかになった気がする。

今この時点でおもうのは、私は私の性格上このシュタイナーを選んで良かったということだ。理由は色々あるけれど、母が健康に満ちていればその健康は子どもにおりていくのだ。

さて、もしもシュタイナー学校の入学を検討中で教育レベルについてお考えの方がこのブログを読んでいたら、気にしなくていいことだと伝えたい。そして入学したらとりあえず石の上にも3年である。