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自分も相手も愛しむ慈悲の瞑想-マインドフルネス-

誰かを羨む気持ちとか、誰かに感じてる怒りとか、生きてるとそんな感情がうまれてくる。その感情は悪いものではないんだよね。でもこの感情に振り回されると思ってもない行動をとったりして、望んでない結果がかえってきて負の循環になる。

慈悲の瞑想は、こんな負の循環からでていきたい時におすすめしたい瞑想法です。トゲトゲだらけの感情のトゲが自然とぬけていく。そんな不思議で心地よい瞑想法です。

慈悲の瞑想って?

慈悲の瞑想は上座部仏教における瞑想法の一つなんですって。今では宗派や流派をこえ、マインドフルネスでもといいれられたり、世界中の誰もが行う瞑想の一つです。

慈悲の瞑想は、生きとし生ける全てのものが幸せであることを願うもの。私たちの生きる世界には、私、私の大切な人、苦手な人や嫌いな人がいるよね。これらの全ての人や生き物が幸せであることを願うの。

主観的な意見なんだけど、”祈り”のようだけど、具体的な人を想像することによって”願い”という行為に変わっている気がする。具体的な人を想像して願うからこそ、そう思っている自分の思考が望ましくない感情を加速的にとかしていくんじゃないのかな。それもとても優しく。
トゲトゲの感情がもうとっても大きい時は、毎日継続的にこの慈悲の瞑想をしてみてください。

私の慈悲の瞑想

慈悲の瞑想って毎日して良いものだけど、私は普段他のタイプの瞑想をすることが多いから、慈悲の瞑想は心がそれを求める時に行う。

どんな時にこの瞑想を求めるかといえば・・・それは心に敵がいっぱいになっている時〜!!それこそ怒りとか苦しみに支配されていて、ドロドロの時笑

私は、ヨガやNVC(非暴力コミュニケーション)も実践してるんだけど、どちらのテキストにも自分の感情の源は自分の内側から起こってるということがいろんな方法で書かれてるんだよね。それで知識として私はそれを知っているけど、怒りや苦しみに覆われている時に、自分の内側に向き合うのが難しかったりするそんな時に慈悲の瞑想をしてるの。

慈悲の瞑想が終わると、怒りの感情がうすれていたり、怒りの感情を誰かに対して持っていた時は、その人への気持ちがなくなっていたりします。それから、私は私で大丈夫という自己肯定感がうまれていたりもする。私がいて、皆がいる。素晴らしいことだ。なんていう前向きな気持ちになってたりするんです笑

そうして落ち着いてきたら、そこでようやく自分の内側と向かい合う時間をもつんです。
どうして怒りに満ちていたのだろう。私の感情はどこからきていたんだろう。私は他にもこんな感情をもっている。という感じでより深い自分との対話のプロセスにうつっていくんです。

怒りや苦しみが強いと1回ではどうにもこうにもいかなくて笑、時間を長くとったり、長期間かけて定期的に行うこともあります。

とにもかくにも、慈悲の瞑想は、心の中の敵を排除していく愛あふれる瞑想です♡

慈悲の瞑想誘導

今回は2つの誘導をご紹介します。

『慈悲の瞑想』の言葉(日本テーラワーダ仏教協会より)

ここでは日本テーラワーダ仏教協会がだしている慈悲の瞑想の誘導の流れを紹介します。
音源もあるので、聞きたい方は是非聞いてみてください。下にHPのリンクをはってます。

私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)

私の親しい生命が幸せでありますように
私の親しい生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい生命の願いごとが叶えられますように
私の親しい生命に悟りの光が現れますように
私の親しい生命が幸せでありますように(3回)

生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

*2016年秋より、これまで「人々」としていた言葉を「生命」に置き換えて慈悲の瞑想をいたします。

私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように

私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように

生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

日本テーラワーダ仏教協会

慈悲の瞑想(吉田香代子の誘導)/動画つき

ここでは私が実践する慈悲の瞑想を少し短めにしたものを紹介します。
動画でも言葉にしてますが、自分や大切な人、苦手な人がそこにいるかのようにイメージし、そのイメージにむかって語りかけていきます。メタファーを上手につかい、認知効果をより高めていけると思います。

・まずはゆったりくつろいだ姿勢になりましょう。
・すわっていても寝転がっていてもいいです。
・姿勢が落ち着いたら、やわらかく目をとじます。
・次に呼吸に意識をむけましょう。
・その呼吸をただ優しく見守り心が少し静かになるのを待ちます。

目の前に自分を座らせてみましょう。そして目の前にいる自分にむかってこのような言葉をかけます。

私が幸せでありますように
私が怒りや憎しみの感情から自由になれますように。
私が愛や愛しみの気持ちでみたされますように。

次にあたなが大切だと思う人を私のとなりに座らせましょう。一緒に過ごす家族、ペット、友人思いつく人です。そしてその大切な人々にむかってこのような言葉をかけます。

私の大切な人が、幸せでありますように
私の大切な人が、痛みや悩みから解放されますように。
私の大切な人が、愛と喜びを経験できますように。

次にあなたが苦手だな、嫌だなと思う人を連れてきて、私の横に一緒に座らせてみましょう。そしてその人にむかってこのような言葉をかけます。

私の苦手な人、嫌いな人が幸せでありますように
私の苦手な人、嫌いな人が痛みや悩みから解放されますように。
私の苦手な人、嫌いな人々が愛と喜びを経験できますように。

そして今目の前にいる、私、大切な人、苦手な人を前にしてこのような言葉をかけましょう。

生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)

・今の自分のこころの変化を観察しみましょう。
・何度か大きな呼吸をして体の感覚をもどし、目をあけて日常へ戻っていきましょう。

今日残りの一日が皆さんにとって幸せな時間になりますように。

Om shanti shanti shanthi.

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